先週木曜日(2013/10/24)、北条早雲の一代記、伊東潤『黎明に起つ』が出版されました。
北条早雲は、戦国初期に伊豆と相模を切り取った人物で、彼の子孫は約100年に渡って関東で繁栄しました。
早雲の生涯、特に前半生は長く謎に包まれていたのですが、近年の研究で、徐々に彼の事績が分かってきました。
この小説は、そういう最新の研究を織り込んで、書かれています。
早雲と北条氏の民政重視の政治は有名ですが、本書では、どういう背景・経験を通じて、早雲が民政重視の思想を持つに至り、実践していったかが強烈に意識されて、書かれています。
早雲も生まれてすぐに民政重視の政治をしようと思ったわけではないでしょう。幼少の頃より、応仁の乱をはじめとする乱世に揉まれ、その中で思想を確立し、統治システムを練り上げていったわけです。
その早雲の軌跡が、見所だと思います。
なお、『黎明に起つ』の著者・伊東潤氏がブログで、本書について言及しています。
・「越えねばならない坂がある」(2012/9/7)
・10/24『黎明に起つ』発売 & 近況報告(2013/10/15)
『黎明に起つ』は、昨年(2012年)から今年にかけて、NHKのWebマガジンで配信されていました。
昨年の第一話配信後、私も2つ記事を書いたので、興味のある方はご参考ください。
・北条早雲物語:伊東潤『黎明に起つ』がデジタル版で登場!(上)
(終)
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