@fuji3zpg

GPS+wifi付き一眼レフ Canon EOS 6D レビュー

今年(2013年)5月に、Canonの一眼レフカメラ Canon EOS 6D を購入した。


Canon EOS 6D 公式サイト


購入から約5ヶ月経過し、このカメラで歴史系写真を中心に約5000枚程度撮影した。
購入からざっくり振り返ってみたい。


Canon EOS 6D


一眼レフ前史: コンデジからiPhoneへ


3年半ほど前に、歴史系写真を本格的に撮りはじめたが、その時に使ったのがPanasonicのデジカメ(コンパクトデジタルカメラ)だった。
2年半ほど前に、iPhone4を入手し、デジカメとiPhoneで撮影していたが、iPhoneの使用比率が徐々に増え、昨年はiPhoneのみで撮影していた。


前 出のPanasonicデジカメには、GPS機能はついていなかった(当時はそういうものだった)ため、今となってはどこで撮影したのか分からない写真も 多い。また、wifi機能も付いていなかったので、写真の投稿は帰宅後ということになる。その点、iPhoneはGPS付きで、Twitter投稿も簡単 だったため、徐々にデジカメはiPhoneにその座を譲った。


どこで撮ったかという位置情報を記録しておかないと、時間の経過とともに忘れてしまう。特に、ブログを書きはじめてから、GPS機能は自分には必須だと思うようになった。


iPhoneから一眼レフへ


一眼レフの購入を決めるきっかけは、知人との打ち合わせだった。
話の中で、美しい写真の重要性を認識した。


ちょうど仕事の合間だったこともあって、翌日じっくり検討し、GPS+wifi付き一眼レフ Canon EOS 6Dを買うことにした。翌々日、西新宿のヨドバシカメラへ行って、店員さんに相談・確認の上、Canon EOS 6Dを購入した。


GPS+wifi付き一眼レフ Canon EOS 6D


■ GPS(位置情報)
一眼レフは、確かにiPhoneやデジカメ(コンパクトデジタルカメラ)を寄せつけないクオリティがある。
しかし、写真に位置情報を付けられないなら、自分は一眼レフカメラを買わなかっただろう。つまり、自分にとって重要なのは、位置情報を付けられる一眼レフがあるかどうかだった。


5ヶ月前に調べたところ、一眼レフでGPSとwifiが両方内蔵しているのは Canon EOS 6D だけだった。そのため、6Dに決めた。


外付けGPS(「GPSレシーバー GP-E2 25,000円(ケース付き、税別)」らしい)も売っているが、大きな一眼レフがさらに大きくなり、動きながら撮影する自分のスタイルには合わないと判断した。


ただ、残念ながら、6Dの内蔵GPSでは方位までは取得できない。
この点、iPhoneの方が優っている。


なお、6Dの内蔵GPSの精度は、実感としてはiPhone5と変わらない。


■ wifi
6Dにはwifiも内蔵されているため、一眼レフで撮影したあと、iPhoneに写真を移し、即座に共有できる。


* 6DからiPhoneに写真を移すには、iPhoneに”EOS Remote”というアプリをインストールし、iPhoneから6Dのwifiに接続する操作を行う。


こ の点も重要で、写真の中には即座に Twitter/Facebook/Instagram などで共有したいものもある。6DからiPhoneにwifiで移した写真は、GPSなどをはじめ、ほとんどの付加情報が欠落してしまうのが欠点だが、即 座に共有する写真は、目的が記録ではなく、コミュニケーションなので、気にしていない。また、Instagramのように、SNSの方で位置情報を付けられるサービスもある。


Canon EOS 6Dの難点


1.Canon EOS 6Dというよりも一般的に、一眼レフは重い。6Dは5D MarkⅢなどよりは軽いが、iPhoneやデジカメと比べると、ズッシリくる重さ(約1.4kg)だ。最近、筋力が付いてきたのかマシにはなったが、機 動力が2割程度は落ちるイメージである(6Dを持って、歴史めぐりすることを別名「一眼筋トレ」と呼んでいる。。親しみを込めて)。
2.一眼レフは大きいため、自転車との相性もいいとは言えない。どうしても、カメラ用バッグが1つ増えてしまう。また、撮影対象を見つけてから、カメラ バッグからカメラを取り出して撮影となるので、特に移動中はiPhoneやコンデジよりも撮影するまでのスピードが劣る。


それでもなお、自分が6Dを使っているのは、位置情報付きのハイクオリティ写真を撮れるためだ。
6Dでうまく撮れた時の感動は大きい。


Canon EOS 6Dで撮影した写真


以下、6Dで撮影した写真である。
ご参考までに。


写真をクリックすると、リンク先のページにマップがあり、撮影位置が分かります。

■ 石碑
・鎌倉の十二所にある大江広元邸跡(2013年9月1日)
【鎌倉城】大江広元屋敷跡。      源頼朝の大倉幕府跡から金沢街道に沿って、東に1.5kmほど行くと、十二所に大江広元屋敷跡がある。      大江広元の京都の公家だったが、頼朝の招きに応じて、鎌倉に入り、鎌倉幕府の成立と初期の安定に貢献した。      ここから北西の明王院周辺に梶原景時屋敷があったようだが、残念ながら、石碑の類は見つけられなかった。      なかなか中世的な雰囲気が濃いところだった。


■ 建物・櫓
・二条城本丸にある御書院の玄関車寄(2013年9月25日)
二条城本丸にある御書院の玄関車寄。


■ 石垣
・雲海で有名な竹田城: 南二の丸から本丸の石垣を見上げる(2013年9月21日)
【竹田城】南二の丸から本丸の石垣を見上げる。


■ イベント
・新井城の笠懸「道寸祭り」(1)(2013年5月26日)
【新井城】”道寸祭り”(2013年)の笠懸。見事的中!


・新井城の笠懸「道寸祭り」(2): この射手は女性で、男性射手の重厚さと比べて、優美さを感じる。(2013年5月26日)
【新井城】笠懸。射手は女性。      馬が疾走する中、的を狙う。


■ 風景
・竹田城: 竹田城北西の藤和峠より撮影(2013年9月21日)
【竹田城】まずは、竹田城の北西にある撮影ポイント、藤和峠へ。      その藤和峠から竹田城を撮影。      3台程度の駐車スペースがある。


■ 料理
・川越城サイクリングを終えて、イタリアンで締めた時の写真(2013年5月19日)
イモ系のパイ


■ ネコ
・浄妙寺の五輪塔で寝ていたネコ
鎌倉の浄妙寺で寝ていたネコ。


Canon EOS 6Dとコンデジ(Canon PowerShot SX280HS)の写真を比較


■ 鎌倉 亀ヶ谷切通しの地蔵菩薩をSX280HSと一眼レフで撮り比べてみた。
なお、亀ヶ谷切通しは山ノ内と扇ヶ谷を結ぶ亀ヶ谷切通し。切通しとは、鎌倉を出入りする細い通路で、鎌倉の治安維持・防衛の役割も果たした。


・コンデジ(Canon PowerShot SX280HS)で撮った写真
亀ヶ谷切通しの地蔵菩薩。山ノ内から亀ヶ谷切通しに入って、すぐのところにある。


・Canon EOS 6Dで撮った写真
鎌倉の亀ヶ谷切通し


両者は、同じ日・ほぼ同じ時間・アングルで撮影した。
やはり、一眼レフの方が鮮明ではないだろうか。


*なお、このコンデジ(Canon PowerShot SX280HS)は、6Dとほぼ同じ時期(2013年6月)に6Dのサブ機として買った。


(終)

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