狩猟・遊牧勢力の勢いは止まらず
その後も、狩猟・遊牧勢力の勢いは止まらず、狩猟・遊牧系を起源とするオスマン帝国、ムガル帝国、清帝国などが繁栄しました。
つまり、近世というのは中世のモンゴル帝国の流れを受けた狩猟・遊牧勢力の全盛期だったと考えられます。
これらの国は広大な領土と人口を持つ多民族国家でした。
海洋国家の台頭
しかし、中世にはもう1つの流れが生まれていました。それが海洋国家です。
海洋国家は貿易をして、富を得ます。海洋国家は貿易と航路の確保のため、強力な海軍を必要とします。最初にポルトガル・スペインが、次がオランダが、そして、最終的にはイギリスが海洋国家として成功しました。
大航海時代
西欧ではルネサンスを通じて、合理的思考が根づき、科学が発展しました。羅針盤、火薬、印刷術が実用化されたのもこの頃です。
そして、国際情勢の変化もあり、大航海時代がやってきました。
産業革命と西欧優位
我々が教えられた「世界史」では、大航海時代以降は西欧史が大きな比重を占めますが、国力という観点からいうと、大航海時代(16世紀)以降も、西欧はユーラシア大陸の大帝国に優っていたわけではなかったと思います。
大航海時代といっても、西欧諸国がユーラシア大陸の大帝国領内で支配していたのは港ぐらいなものでした(もちろん、アメリカ大陸などは別です)。その関係が決定的に変わり始めるのは、19世紀初頭に産業革命が本格化してからです。
西欧の優位はここ200年ぐらいの話
現在、中国やインドなどの「新興国」がヨーロッパや日本を追い上げているとされていますが、人類の2600年史からすると、ヨーロッパが優位に立ったのはここ200年ぐらいです。
この辺はモノサシを変えると違ったものが見えてくる好例といえると思います。
(遊牧勢力の伸張、おわり)